2016-08-22-22-04-14


スプリングマン『不滅の恋人』が終演致しました。

なんだろう
演劇が終わったというよりも
学校を卒業してクラスメイトに会わない感じというか
実家を出て家族と会わない感じというか。
みんなで過ごさないんだってことが、不思議だし、悲しい。

美術はいつものスプリングマンらしく室内セットでした。
だから、みんなで過ごした家、という気がする。よりみんなと生活していた、と感じるから寂しいのかも。あの部屋がもう無い事も寂しい。

2016-08-22-22-04-48


時子がいないことも寂しい。

自分の中で最近は犹子瓩了弭佑鮖っている時間の方が割合多く過ごしていたから
ぽっかり穴が空いています。

岩田時子、この人は、人の目にどううつったのでしょう。

26歳で、事故死。
部屋に残された“不滅の恋人へ”と書かれた遺言のような手紙を見つけた弟が
あんなやつの金はいらないし、最後だから希望どうりにしてやりたいかな、と、不滅の恋人が誰なのか探す…

なので、死んでしまった私は回想を繰り返します。
ほぼずっと2人芝居。

歳上の男性といる時、年下の恋人との別れ、親友との出会い、腐れ縁の恋人との喧嘩、
仕事での絶望、親友との喧嘩、仲直り、気を許せる人との時間、
そして、弟との喧嘩。

わあ、なかなかに濃い。
26年の人生の濃い時間が詰まってました。

人間臭い、って、すごく、見せたくはない部分だね。
そんな彼女の人間臭い部分がたくさんたくさん描かれてました。


本人も自覚している通り、自分勝手で気が強く気性も荒い。ただただ才能を信じて頑なになって、まっすぐまっすぐ走り抜けて、道半ばにしてこの世を去った
ただの、普通の、おんな。

彼女の人生は決してハッピーエンドじゃなかったけれど
あの日の、弟の行動で、きっと救われた。

ベートーベン悲愴第二楽章が、すごく優しく聞こえるから、だから、きっと、大丈夫。

やっちまったぁぁとは思ってるけれど、コレも私らしいや仕方ないって、笑ってる。と、残されたみんなが思ってくれたらいい、な。

と私は思っています。

2016-08-22-22-05-08


予想外に、共感したと言って頂けたりもしました。

なんてみんな、不器用に生きているの。
生き苦しく、チクチクと棘だらけで生きてるのね。

とはいえ、そりゃみんな、うまくいくことばかりじゃない。うまくいかないのは自分のせいとわかっていても、うまくいかなくて、うまくいかないことをうけいれられない。
クリエイターとしての意地や覚悟や苦しみや絶望もいつでも隣り合わせ。

だけど、こうやって振り返るとわかるなあ。
この日、あの日が、彼女を作り上げてたんだ。必要なことだったんだねー、と。
2016-08-22-22-04-18


できることならば、幸せになって欲しかったな。


と、誰かが思ってくれたら幸せです。


自分勝手で気が強く気性も荒い
岩田時子という人は、
それでも魅力的であったならば
もしそうであれば、
私は幸いです。


2016-08-22-22-05-15



完全に抜け切れていないままのブログになってしまいました。

素敵なカンパニーでした。
おにいちゃんおねえちゃんたちは、
完成しているようで常に進化し続けていて
穏やかに、だけど、せめぎあっていたし
私よりも若い2人は、少しでも吸収しよう、より良くしよう、と、まえのめりで。
私は、その中を、自由にまっすぐにまっすぐに走らせて頂きました。楽しかった。

あなたは硬くならずに、自由にやってるのがいいから、そのまま演って、と演出澁谷さんに言われていました。なんて厳しい演出だろう、と思いましたよ、澁谷さん。
自分を信じるのは不安だけど、信じていいよ、を信じる。


もっともっと成長したい。
さらに深く楽しく苦しい世界があるはず、
きっとあるはずだから…!

いま、そんな気持ちです。

とりあえず、いっしゅんおやすみしたら、
たくさんたくさんお芝居のことを考えたいです。

いま、お芝居欲が高い。
たくさん、芝居に触れていたい。


新たな出逢いもたくさんありました。
また、あなたに、お会い出来ますように。

ありがとうございました!

2016-08-22-22-08-25


劇中、テレビから流れたブルースプリング〜青春なんて日があったよね〜を歌っていたのは声優の若林直美さんでした。
とっても久しぶりにお会いしたのでした。

image


あなたの、不滅の時間に、なれますように。