
完全にひこもりだった時期が2回あります。
1度目は高校をやめ、専門学校に行くまでの、4ヶ月間。
4ヶ月間で、3回しか外に出なかったのでなかなかハードなひこもりでした。
空が白む頃まで漫画を読み
昼間に起きて母の家事を眺めつつ話をしつつ
まただらりと夜になり、部屋で漫画を読む。
天使なんかじゃない全巻を何十回も読み返した。
でも、この引きこもりの間、それなりにストレスとフラストレーションはあって。
本に飽きると、ずっと妄想をしていた。
声優を目指すことを決めていたし、4月からの学校生活、卒業して東京に行き、デビューするなんて未来の想像は、恥ずかしくて話せないほどの妄想をしていた。
学校に行き始めてからは、まるで爆発したかのようにがむしゃらだった。
ただやりたいことがやれて楽しかっただけだけれど、今考えれば、休む、ということを知らなかった。
あれだけ1日中寝ていた人が、ほとんど寝ずに、将来のためにやれることをとことんやっていた。
妄想のように、ある日突然、あなたは天才だ!と見出されることはなくとも、評価もされ、あなたをデビューさせたい、という人に出逢い、あれよあれよと
当時はシンデレラストーリーですね、と言われながらデビュー。
デビューから3年ほどたって、仕事に戸惑いや不安もあり、実際に仕事もない時期がきた。
前の事務所やめる直前は、月2、3日しか仕事をしてなくて、
だけどお給料だったもので、生活は出来た。
2度目の引きこもり。
ずーーーーとパソコンをいじってた。動画作ってみたり写真加工してみたり。
仕事以外ほとんど外に出なかった。
パソコンに疲れるとこれからの自分を考え続けていた。
今の自分の状況も仕事もいい状態とは思えなかったし、やりたいことはなんだろうって考え続けた。
数ヶ月引きこもり、
やっぱりストレスとフラストレーションはたまり
お金なくても生活できなくても、やりたいことをやれない今の方が辛い、と思った。
やりたいことを想像し始めたら楽しくなった。
よし!と、行動したらあっという間。
事務所をやめ、劇団にお世話になった。
辞めたとたん仕事は増えた。
…事務所を離れるご祝儀仕事、ともとれたけれど。
それでも、おかげで、生活もできた。
舞台がやりたかった。
芝居、というものをちゃんと知りたかったし、うまくなりたかった。
未だにアニメへの苦手意識もあったりする。
でも、自信をつけたかった。
気づけばオファーを頂き舞台をコンスタントに受けさせてもらえるようになった。
なんとなーく安定もしたし、舞台では悪くないねと言われることも増えてきた。
でも、酒井さんじゃなきゃとはなかなか言われない。いきたいところまではいけない。
また、なんだか憤る気持ちが生まれてきた。
自主公演を通して、自分の足りなさも、明確な目標も、なりたいところも見えてきた。
そこに行くには、がむしゃらなパワーが必要で。
『努力』という言葉は嫌いで、あまり使わないけれど
分解して考えれば、
目標に向かって、必要なハードルを1個ずつクリアしていくこと。
前向きな状況の時には当たり前にやれるし、むしろとっても楽しいことじゃん。でも、世の中ではそれを努力というらしい。努力を辞書とかウィキペディアで調べたらそうでてきたから。
堅苦しい言葉にするから、私みたいな弱虫は逃げ腰になる。
でも、今まで自らに課すことから逃げてきた『努力』というやつ。
んー、言葉にするとやっぱり嫌いというか、怖いのだけど。でも、やりましょう。
そう考えだした今、実は仕事がありません。
突然になくなった(笑)
余談ですが…
レギュラーのお仕事のほとんどない私ですが
なのにもかかわらず、この数年、仕事は安定をしていました。
マネージャーも不思議な顔をするのです。
にもかかわらず、突然の休暇。
ピンチだし。人生3度目のひきこもり。
ストレスとフラストレーションを抱え、とにかく考える。
空いている時間、与えられた時間。
きっと、妄想と想像と、鍛錬の為の時間。
私の恥ずかしいくらいの妄想を現実にして、
新しい世界をみんなにみせたい。
為せば成る、やればできる、夢は叶う!
…なんて、言うのは恥ずかしいから、結果で見せたい。
なのに、恥ずかしいことを言っちゃうのは、
応援されてもバカにされても、それが力になるから