脚本、演出は劇団おぼんろ主催 末原拓馬さんです。
ブログ書いてくださいました。

http://s.ameblo.jp/obonro/entry-11954834159.html

経緯、話してみます。
夏に公演した2人朗読公演GOSSIPでは、私が魅力的だと思った役者さん達に声をかけて共演をしました。

終わって私は、逆の立場なら、私は呼ばれる役者だろうか、魅力的だと思ってもらえるのかを考えました。

私はそれなりにバランス良く上手くやるし、それなりに良い子なので、使いやすい。
だけど、特別、どうしても酒井香奈子の芝居がいい!とは言われないと思った。
…いや、本当は言って下さる方もいるんです。
だからこんなこと書くの失礼なのかもしれないけれど…
だけど、良いと言われても信じられなかった。

いつも、もっと出来るはず、こんなもんじゃないはず、と思うような気持ちがあった。

なのにやれていないことにモヤモヤとして…
全力を出しても理想にたどり着けないことが恐怖だったのかもしれません。

だけどやってみなくちゃいけない。
自分で自分を素敵だと思えるように追求してみよう、技をつけよう、自信をつけようと決めました。

その方法として、自分しか頼れない、一人芝居をすることにしました。

そして、その舵取りをお願いする方…
今まで沢山の演出家さんに出逢って来ました。
またご一緒したいと思う方も沢山いらっしゃいますが、
一人芝居をすると決めて1番最初に末原さんにご相談をしました。


NODA MAP出演中に路上で一人芝居を60ステージ立ち続けたり
遠征で一人芝居をしてまわり
一人芝居の大会で優勝していたりと一人芝居を追求し徹底してきた方。
一人芝居に関してプロフェッショナル。

静かになりそうなイメージの一人芝居をエンターテイメントにする飽きさせない独特の演出と世界観
信頼の物語の力
譲らない追求心

作品としても、
作家としても、
演出家としても、

酒井香奈子が無謀な一人芝居をするなんてギリギリの挑戦には

厳しく熱心でこだわりぬいてくれる相手じゃないとやれないと思いました。

そりゃ、こんな危険な挑戦、簡単には受けてもらえません。
失敗したらおっきな痛手だと言うのは百も承知で、お願いを致しました。

一人芝居をやることはとても喜んでもらえましたが、その厳しさも人一倍ご存知な方。
とりあえず台本を貸すので、一人で一人芝居を作るように、と課題を頂きました。

その出来次第で、やるかやらないかを決めます。とのこと。

結果は、現在の通り。


やるからには、世界に誇れるものを、とおっしゃいます。

私はソワソワとしながらも、素直に信じ抜くのです。


末原拓馬さんはおぼんろという劇団の主催で、おぼんろさんは、とても個性的な団体です。それは彼のパーソナリティーから作られてきたのだと思います。

今回、私は酒井香奈子らしく、とは考えていません。
もともとらしさ、なんてまだ、存在しないくらいかもしれないけれど。

言われた通り訓練をし思考を重ねます。
役者は役者らしく、どこでもなんでもやれるのが素敵だ、と思うのです。

言葉、世界を信じて、
自分を駆使して創造していく。

そうしたら、そこに酒井香奈子じゃないと生まれない無二のものが現れるんだと思うんです。


…実は、ちょっぴりこっそりライバル視しているものがあります。
夏に末原さんが演出をして、吉祥寺の野外で中高生達が演劇をしていました。
彼等は信じる力でツバサがはえていた。


自分で作り出した限界は、自分を信じる事でしか崩せないのだと思います。

信じるには、ひたむきなことと、素直でいること。
限界を超えて奇跡を起こす方法はこれしかないのだと、わたしは思ったりしてます。

2014-11-13-16-36-15


酒井香奈子一人舞台
『ギルムルの花束』

汚いテントの、薄明かりの中、ベトベトの暑さに苛立つ酔っ払いのヤジを浴びながら、空中ブランコ乗りや猛獣使いたちが命懸けの芸を披露する。
あ、そろそろ私が呼ばれる番だ。
ゼニババが、ダミ声高らかに私のことを紹介するや、さっきまで白けていた客席がワーッと盛り上がる。
もちろんそれが興味と下世話な関心に満ちたものであることくらいは私でもわかる。
さぁ行っておいで、と背中を押された私は、もう尋ねたりしない、「何をすればいいの?」なんて。
私は居るだけでいい。居るだけで、みんなは大笑いをし、割れんばかりの拍手をくれるのだから。

出演 酒井香奈子

脚本・演出 末原拓馬(おぼんろ)

公演日程

2014年12月27日(土)〜12月28日(日)
12月27日(土) 19:00開演
12月28日(日) 14:00開演
12月28日(日) 18:00開演

受付開始・整理券配布・当日券販売は開演の60分前

開場は開演の30分前です。

なるべく開演の5分前までにご来場ください。

料金
前売・当日:3,500円


チケット発売中
http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010163P0108P002142458P0050001P006001P0030001