酒井香奈子一人舞台『ギルムルの花束』
感謝です。
関わってくださった全ての方に。
とにかく信じ続けてくれた演出。
素晴らしい美術、照明、音響、衣装。
愛に溢れたスタッフ。
全員が全力で喜びに溢れながらひとつの作品をつくりあげました。
本当に幸せすぎるカンパニーでした。
そしてなにより。
酒井香奈子の言葉で劇場まで足を運んでくださった多くの方に。
なにが出来るのかもわからない
ただ、やりたい、成長したいと言い続けた、それを信じてくれた人たちに。
ありがとう。
見守っていてくれてありがとう。
幸せです。
そして、どうにか無事、『ギルムルの花束』全公演走りきりました。
連日超満員でした。
チケットは10日前に完売。
花道を使う関係もあり80席が限界ですと言われていた客席でした。
ですが、初日から毎公演10名以上の方が当日券に並んでくださったそうです。
結果立ち見も含め90名以上の方が毎公演観てくださっていたそうです。
中には私に踏まれた当たった衣装にはたかれた、といろいろありましたが、
皆様が、協力してくださり、つめてくださったりしてくださっていたとお聞きしました。
当日券を諦めましたとの声も聞きました。
私自身も、席がなくて、知り合いに声をかけられなかったりもしました。
正直、悔しい。
全員に観て欲しい。世界の全員。出逢った全ての人に。
もっともっと体力があれば、チカラがあれば。
たった3回で今回は限界だったけど、より回数も大きさも飛び越えて走りたい。
公演としては、大成功でした。
間違いなく。
だけど、完璧だった、なんてことはもちろんなくて。失敗も沢山あったし、くやしいことも沢山ある。
ただとにかく今の酒井香奈子が全力で舞台の上に立ちました。
全力って、本当に、全力。肉体的にも全力。
そうすると、本当に何も考えられなくなる。
そんな中で芝居し続けるのは厳しい。
プレ稽古で事務所向けに一人で芝居をした時は、あまりのつらさに何も考えられなくなってただただ台詞をいうだけになってました。
だから今回、ギリギリまで私は無意識だけどうまくやりたくて保険をかけながらやってたと思う。
頑張っただけの私を見て欲しいんじゃない。
この物語を伝えたいと思った。
絶望と希望、弱さと強さ、嘘に塗り固められていても愛がただすべてを抱きしめる、
激しく強いこの物語を観てもらえていたら嬉しいとおもった。
だけど、本番はじまって。
初めて本当に全力で走り始めました。
とにかく汗をかいてください、という演出の意味がわかりました。
全力で走ったら段取りを飛ばすんじゃないか台詞わからなくなるんじゃないか呼吸が止められない、なにより心も思考も停止するんじゃないかって怖かった。
だけど、そんな状態でもやれるくらい稽古はしているから、という言葉を信じる。
ただ、その世界を、信じる。
伝えられたのかはわかりません。
終わった瞬間の呆然とした頭で、鳴り止まない拍手を感じながら、胸が熱くなりながら
ポツリポツリと想いを伝えていました。
そんな私に信じられないほど嬉しい感想がたくさん届きました。
私が無謀にもやる、といってはじめたこの挑戦が、誰かの人生に影響を与えることができた。
熱と物語が届いて心動いた人がいる。
励みになれた。力になれた。
それは、信じられないほどに嬉しい。
最初に書いた企画書にこう書きました。
今まで酒井香奈子を応援し続けてくれたファンの皆様や、近くで見続けてくれていたマネージャーに、恩返しがしたい。
強い精神力を持って、誰かを支えられる発信力と行動力を持ちたい。
もしかしたら、その権利を少しだけ得られたのかもしれません。
終わった瞬間、ようやく始まったんだ!って、役者酒井香奈子がスタートしたんだって思えた。
私はもう逃げられない。
そこそこやっていれば許されるだろうと仕事をするわけにはいない。
下手なことしたら、怒られる。
ギルムルを観て感動してくれた人
応援しようと思ってくれた人
必死にギルムルを作って来てくれた仲間達を…
わたしは裏切るわけには行かない。
半年間このために捧げて走ってきた労力は無駄にならずに、結果に繋がってくれました。
頑張っても、意味がないなんてことはなかったよ。
企画書に、『今まで出来なかったことを出来るようになる』とかいた。
まるで子どもの予定表で、それなりに否定され笑われもした。
具体的に何をするんですか?何をやれるんですか?
何も成し遂げていない私の言葉には何の説得力もない。
しかも、実際何をすればいいかもわからない。
根性とやる気と素直さだけは自信があるけど、何をすればいいのか…
だから、とにかく、言われたことすべてやりました。
肉体を鍛える
発声を勉強する
歌を稽古する
一人三役という特殊な切り替えを見せられるようになる
キャラクターが変わるようになる
感情が切り替わる
膨大な台詞を言い募れるようになる
不必要な癖をなくす…
正直、どこまで出来るのかわからなくて。
やればやるだけ変わるし良くなる。
だけど、いくらやっても寝ずにやり続けても想像する目標までたどり着けない気がして絶望も感じてた。
完璧なんてあり得ない事だから、だから、いくらやっても不安。
声の響き、響かせ方なんて、わからなかったし
歌なんて、とにかく下手くそと言われ続けてきたから、芝居の中で歌うなんて汚点にしかならないって言われる想像がついた。
役を変えるなんて、苦手分野。
声優だけど声を使い分けるのも下手くそ。
動ける方だ、と思っていたけれど、ムダな癖や心とリンクしないという課題だらけ。
その自信のなさも足枷になり、ゴールがみえなくなる。
あたまはパンク、フラフラで、毎日新しいシーンを稽古して、段取りがつくのに、明日の台詞を、今日いれる。復習もする。1日に3ページ、4ページの台詞をいれる。
走り回り、歌い、フラフラなラストの章で、ゼニババの2ページに渡る長ゼリフ。そして、ギルムルの口上。厳しい課題。
やります!と言うけれど、少し心が弱まると、これが出来る日がくるのだろうかと思ってた。
だけど、やるしかなかった。やれると信じるしかなかった。私がやりたいと言っていることは何なのかちゃんと見せたかった。
この日々は宝です。
やればなんでもできる。
本当に。本当だよ。
本気でやれば、なんだって出来るようになる。
目標としていた
一人で舞台をやりとげ話題となるほどの成功をする。
技術を身につける。
動員も。
それぞれ評価されました。
まだまだ成長過程です。だけど、動き始めた。
本当の結果が出るのはこれから。
がんばるという意味を知ったから
この気持ちで、2015年すべての芝居、仕事に向かいます。
私にはギルムルとギルムの大木がついてる!
どうか見守っていてください。
走り続けます。
そして、いつかきっと、もっともっと走れる私の肉体ともっともっと繊細な想いを、ギルムルに授けられたらと思います。
次は、150人の人の前で走りましょう。何公演かな?5回やれたら、すごいね。
2014年、ありがとうございました!!
来年も何卒、よろしくお願いします。
Thank You.
感謝です。
関わってくださった全ての方に。
とにかく信じ続けてくれた演出。
素晴らしい美術、照明、音響、衣装。
愛に溢れたスタッフ。
全員が全力で喜びに溢れながらひとつの作品をつくりあげました。
本当に幸せすぎるカンパニーでした。
そしてなにより。
酒井香奈子の言葉で劇場まで足を運んでくださった多くの方に。
なにが出来るのかもわからない
ただ、やりたい、成長したいと言い続けた、それを信じてくれた人たちに。
ありがとう。
見守っていてくれてありがとう。
幸せです。
そして、どうにか無事、『ギルムルの花束』全公演走りきりました。
連日超満員でした。
チケットは10日前に完売。
花道を使う関係もあり80席が限界ですと言われていた客席でした。
ですが、初日から毎公演10名以上の方が当日券に並んでくださったそうです。
結果立ち見も含め90名以上の方が毎公演観てくださっていたそうです。
中には私に踏まれた当たった衣装にはたかれた、といろいろありましたが、
皆様が、協力してくださり、つめてくださったりしてくださっていたとお聞きしました。
当日券を諦めましたとの声も聞きました。
私自身も、席がなくて、知り合いに声をかけられなかったりもしました。
正直、悔しい。
全員に観て欲しい。世界の全員。出逢った全ての人に。
もっともっと体力があれば、チカラがあれば。
たった3回で今回は限界だったけど、より回数も大きさも飛び越えて走りたい。
公演としては、大成功でした。
間違いなく。
だけど、完璧だった、なんてことはもちろんなくて。失敗も沢山あったし、くやしいことも沢山ある。
ただとにかく今の酒井香奈子が全力で舞台の上に立ちました。
全力って、本当に、全力。肉体的にも全力。
そうすると、本当に何も考えられなくなる。
そんな中で芝居し続けるのは厳しい。
プレ稽古で事務所向けに一人で芝居をした時は、あまりのつらさに何も考えられなくなってただただ台詞をいうだけになってました。
だから今回、ギリギリまで私は無意識だけどうまくやりたくて保険をかけながらやってたと思う。
頑張っただけの私を見て欲しいんじゃない。
この物語を伝えたいと思った。
絶望と希望、弱さと強さ、嘘に塗り固められていても愛がただすべてを抱きしめる、
激しく強いこの物語を観てもらえていたら嬉しいとおもった。
だけど、本番はじまって。
初めて本当に全力で走り始めました。
とにかく汗をかいてください、という演出の意味がわかりました。
全力で走ったら段取りを飛ばすんじゃないか台詞わからなくなるんじゃないか呼吸が止められない、なにより心も思考も停止するんじゃないかって怖かった。
だけど、そんな状態でもやれるくらい稽古はしているから、という言葉を信じる。
ただ、その世界を、信じる。
伝えられたのかはわかりません。
終わった瞬間の呆然とした頭で、鳴り止まない拍手を感じながら、胸が熱くなりながら
ポツリポツリと想いを伝えていました。
そんな私に信じられないほど嬉しい感想がたくさん届きました。
私が無謀にもやる、といってはじめたこの挑戦が、誰かの人生に影響を与えることができた。
熱と物語が届いて心動いた人がいる。
励みになれた。力になれた。
それは、信じられないほどに嬉しい。
最初に書いた企画書にこう書きました。
今まで酒井香奈子を応援し続けてくれたファンの皆様や、近くで見続けてくれていたマネージャーに、恩返しがしたい。
強い精神力を持って、誰かを支えられる発信力と行動力を持ちたい。
もしかしたら、その権利を少しだけ得られたのかもしれません。
終わった瞬間、ようやく始まったんだ!って、役者酒井香奈子がスタートしたんだって思えた。
私はもう逃げられない。
そこそこやっていれば許されるだろうと仕事をするわけにはいない。
下手なことしたら、怒られる。
ギルムルを観て感動してくれた人
応援しようと思ってくれた人
必死にギルムルを作って来てくれた仲間達を…
わたしは裏切るわけには行かない。
半年間このために捧げて走ってきた労力は無駄にならずに、結果に繋がってくれました。
頑張っても、意味がないなんてことはなかったよ。
企画書に、『今まで出来なかったことを出来るようになる』とかいた。
まるで子どもの予定表で、それなりに否定され笑われもした。
具体的に何をするんですか?何をやれるんですか?
何も成し遂げていない私の言葉には何の説得力もない。
しかも、実際何をすればいいかもわからない。
根性とやる気と素直さだけは自信があるけど、何をすればいいのか…
だから、とにかく、言われたことすべてやりました。
肉体を鍛える
発声を勉強する
歌を稽古する
一人三役という特殊な切り替えを見せられるようになる
キャラクターが変わるようになる
感情が切り替わる
膨大な台詞を言い募れるようになる
不必要な癖をなくす…
正直、どこまで出来るのかわからなくて。
やればやるだけ変わるし良くなる。
だけど、いくらやっても寝ずにやり続けても想像する目標までたどり着けない気がして絶望も感じてた。
完璧なんてあり得ない事だから、だから、いくらやっても不安。
声の響き、響かせ方なんて、わからなかったし
歌なんて、とにかく下手くそと言われ続けてきたから、芝居の中で歌うなんて汚点にしかならないって言われる想像がついた。
役を変えるなんて、苦手分野。
声優だけど声を使い分けるのも下手くそ。
動ける方だ、と思っていたけれど、ムダな癖や心とリンクしないという課題だらけ。
その自信のなさも足枷になり、ゴールがみえなくなる。
あたまはパンク、フラフラで、毎日新しいシーンを稽古して、段取りがつくのに、明日の台詞を、今日いれる。復習もする。1日に3ページ、4ページの台詞をいれる。
走り回り、歌い、フラフラなラストの章で、ゼニババの2ページに渡る長ゼリフ。そして、ギルムルの口上。厳しい課題。
やります!と言うけれど、少し心が弱まると、これが出来る日がくるのだろうかと思ってた。
だけど、やるしかなかった。やれると信じるしかなかった。私がやりたいと言っていることは何なのかちゃんと見せたかった。
この日々は宝です。
やればなんでもできる。
本当に。本当だよ。
本気でやれば、なんだって出来るようになる。
目標としていた
一人で舞台をやりとげ話題となるほどの成功をする。
技術を身につける。
動員も。
それぞれ評価されました。
まだまだ成長過程です。だけど、動き始めた。
本当の結果が出るのはこれから。
がんばるという意味を知ったから
この気持ちで、2015年すべての芝居、仕事に向かいます。
私にはギルムルとギルムの大木がついてる!
どうか見守っていてください。
走り続けます。
そして、いつかきっと、もっともっと走れる私の肉体ともっともっと繊細な想いを、ギルムルに授けられたらと思います。
次は、150人の人の前で走りましょう。何公演かな?5回やれたら、すごいね。
2014年、ありがとうございました!!
来年も何卒、よろしくお願いします。
Thank You.