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凄く大きなものを得た公演になりました。

黒薔薇少女地獄『緋色、凍レル刻ノ世界、永遠』

とても多くのお客様に愛していただけた公演でした。

カンパニーにパワーがあった。
作品に熱狂したのだと思います。

その理由は主宰太田守信氏の作品、公演、役者への惜しみなさすぎる愛でした。

最高でした。

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俳優なら誰もが羨むような役だったんじゃないでしょうか。
そうでもない?
私なら、この芝居をみたら、この役を、演りたいと思う。
作中で『これはわたしの物語』というくらいに傍若無人。

出来ることならば、私だけの役であってほしい私と同化した役であってほしいと願う大切な人です。

どこで誰が何をしているのか、手に取るようにわかる。
繋がる。舞台上、客席まで含め、まるでわが身のように感じる瞬間もありました。

そんな、最高最悪に傲慢に純粋に、世界を狂わすダークヒーロー…のような役でした。

世界に引っかき傷を残してやろうと思っていた。

私は、革命が好きなのです。
血がふつふつと沸き上がりました。
緊張もしたしこわくもあったけれど。

そして、深緋に共感もしていた。

同じく共感してしまったという方もいたけれど
逆に不快に思った方もいるのだと思います、理解は出来ても共感は出来ない方もいたかと思う。
それは正しいと思う。
怒りや叫びを吐き出す人を単純に人は好きではないだろうとも思う。
でも、なぜ嫌悪感を抱くのか、を、突き詰めて考えてみてほしいとも思ったのです。

たしかに彼女は自分の目的の為だけに身勝手な行動に出た。身勝手な行動の先には愛も悲しみもあったけれども、それよりも自分の目的の為だった。
そこへと行き着いたのは、世の中の矛盾にズタズタと心を引き裂かれたからじゃないか。
だからって、正しくはない。
だけど、悲しみにくれるだけなら同情してもらえ、自らを守る為の武装をしたら嫌われる。

なんて、かなしいんだろう。
そして繰り返す。
本当は、すごく、悲しいのです。

世界は変わらない。

そして、永遠に、終わらない。


13歳、同級生をカッターナイフで殺害し、
15年後現在の居場所はわからない、早岐深緋。
彼女は大切な人を取り戻すため、
再び世界を震撼させる。


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DVDが通販で予約出来るようになったそうです!見逃した方は、是非に。
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しばらく、舞台の予定はありません。
これも確信として得たもののひとつ。

私にとって、演劇は尊い。そして、私はなかなかに頑固で、ひとつひとつ経験と信念が増えるたび、合わせられなくなっていく。
仕事や生活ならいくらでもうまくうまく合わせられる私が、何故か演劇だけは、昔から、“人とぶつかる”ことが多かった。
それは悪いことじゃないと思っていたけれど、良くないこともある事も知った、意味がないことがある事も知った。
なら、そんな公演は、やりたくない。

単純かもしれません。
こんなわがまま、演劇をオファーで受けて仕事にするなら、許されないかもしれない。

だけど、本当に本当に恵まれた今回の公演のように全力を出し合えるカンパニーにも出逢えてしまった。
素敵な作品も公演もたくさんたくさんある。

そしてわたしは、そんな中で人生をかけて、身を削ってお芝居をしたいって思っちゃった。

だから、とにかく今は、その想いを大切にしてみることにしました。
ムズムズもするよ。早くお芝居したい。舞台に立ちたい。言葉を発信したい。

だけど、大好きだと思った時間に誠実にいようと思います。
だから、何年後になるかわからない。
だけどそれまでちゃんとちゃんと自分でやれる蓄積をして、また演劇がしたい、です。

また、きっと、お逢いしましょう。
今よりもちゃんと成長したわたしで逢えるように精進いたします。

緋色、凍レル刻ノ世界、本当にありがとう。
あなたと、緋色の世界がみられて幸せでした。

またいつか、逢おうね。

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みんながだいすきだー