“さかいさんのひとり芝居を観てみたかったんです”
“大阪でお芝居を観られるって聞いて”
“友達にさかいさんの芝居を観とくといいと言われて”
…なんて、なんて…恐れ多い。
有り難すぎるお言葉。
本当に何も出来なかった、自信もなかった、昔の自分に教えてあげたい…。だからもっと早く本気出しなさいと尻を叩いてあげたい。
だけど、この言葉は今のわたしのお尻をペシッと叩いてくれました。
大阪で演ると言ったはいいけれど、
持って行ける作品も無いし、人手もないし、会場や舞台美術に時間やお金を掛けられない。
場所が決まったのは公演3週間前。
前日まで梅田でショーの本番だし
ちょっと気弱に、イベントなつもりでいい?
…なんて一瞬思った自分を叱り飛ばして、
出来る限りのお芝居公演を持っていかなくちゃ応援してくださる方にもいままでの自分にも申し訳が立たないよ!と奮い立たせる。。
作品は先月金田アキちゃんとふたりで朗読した『足りない天使』
だけど今回はひとりだし、
もっと掘り下げて、天使ちゃんの成長に納得できるように、もっと天使ちゃんの物語にしたい。
天使ちゃんの部分というのは、お芝居の部分です。
ちょっとずつ説明します。
前回とは空間も違う。
会場の写真を貰うと、前回のカフェとは雰囲気がかなり違う。なら物語を場所に合わせて地下の倉庫設定に変えました。
そしたら物語も変わる。登場人物も。
地下の倉庫は出来損ない天使が最後に追いやられる通称天使の墓場と呼ばれる場所になりました。
ダンボールの中には人間の“キモチ”が入っています。相手に届いたものも、届かなかったものも。
そんな天使の墓場に集うあなたも、何かしら失敗をした天使なのでしょう。
荷物を運んできた天使はあなたを見つけると、あなたに自分の過去の話を語りはじめます。なにか役にたつかもしれないから、と。
そうして、物語がはじまります。
オープニングは天使ちゃんが踊り、倉庫に積み上げられたダンボールをひっくり返すと、『足りない天使』のタイトルが出てくる。
(わたしなりの舞台感!)
このダンボール、もちろん現地で調達するしかなかったのですが
わたしが頼れるのは、大阪にきっといるであろう仲間たち!お客様でもあり協力者でもある、このブログの向こう側のあなたしかいない。
という事で、このブログで、会場に朝10時から40分までに持ってきてくださいとお願いしていましたが…
地元の方、遠くから来てくださった方、それぞれがそれぞれのカタチでダンボールを集めて持って来てくださいました!
本当にぴったりな、ぴったりな量!!!
さらに、朝から来てくださった方にダンボール作りと明かり作り準備を少々手伝って頂き…
ありがとうありがとう
また後で!と、お別れ。
ほんとうにありがとうございました!
さて、当日現場には、
10代からの仲間で、東京でも劇団主宰をしていた友人 平木くんと
会場の音響照明を良く知る会場のスタッフさんにお手伝い頂けることに…!
当日打ち合わせで音楽きっかけがたーくさん。さらに照明も一緒にオペレーションしてくださった会場スタッフさん。
限られた時間で光作り、音合わせ、場当たり、リハーサルの段取り、さらに客席作り、制作、受付…
ま、つまり、出演以外全部を担当してくれた平木くんのおふたりには感謝してもしてもしたりない。
(自分の公演では見ない当日進行表や場当たり表も全部用意してくれてました。凄い。小屋入りから6時間後に本番という強行スケジュールを滞りなく進行してくれました。さすが、プロ!)
さて、物語の話に戻ります。
過去の私(天使)は倉庫にやってくると大暴れ。
綺麗に積まれたダンボールをぐちゃぐちゃに崩して、この天使の墓場に落とされたことを憤ります。
ぐちゃぐちゃに散らかされた倉庫に倉庫の管理人お局天使のブドーさんが駆けつけて、ふたりの関係がはじまります。
元は優秀な天使でこんなとこにくるのはおかしい!と言う自分の名前も覚えていない天使。ある日を境にさっぱり仕事が出来なくなり、この墓場に落とされた。
この天使に思い当たる事のある様子のブドーさんは生意気な落ちこぼれ天使に“スマイル”と名前をつけ、
天界へと戻る手助けをする。
天界に戻るには、仕事を成功させなきゃいけない。
人の気持ちが分からず失敗する天使に 願いを叶える対象の気持ちを読むように促す。
こうして読まれる、 人の気持ち。これが朗読です。
すれ違い傷付き合い傷つけ合うふたりの姉妹。たったふたりの家族。
お互いの目線からの物語。
ふたりの気持ちを読んでも、“気持ち”を理解できない天使。
何故だか自分の気持ちから逃げ続けブドーさんにも愛想をつかされた天使は意を決して、
“自分の過去の気持ち”と向き合う。。
思い出したくない、忘れていたかった、つらいつらい過去の、記憶。
そんな天使ちゃんの物語…
動画も写真も残っていなくて、、、
なんだか、幻の夜だったように想います。
いつかまた、何処かでお披露目できたら、いいな…
握手会&トークイベント編に続く→
大阪3日目朝出動前の写真。
何故だかツイッターで評判が良かった…
(風水土は自然素材の集まる場所だから、インナーも自然素材のものを着用して欲しいということで、大阪初日にインナーを購入しました。自然素材…で悩みまくり、最後に無印良品さんへ。無印凄い。なかなか見つけづらかったり値の張るコットン100パーやウール100パーの服を身近にしてくれます。
衣装や仕事以外では滅多に服を買わないんですって、さかいさん。
ほぼ姉妹のおさがりや母や叔母から貰ったものばかり。その方が好きなんです。
だけど珍しくもしかしたら使うかも、と、ウール100パーのTシャツを買ってみたの。コレが凄い。形も素材も凄く好き。ただの黒いTシャツだけどね。
というのを、写真みて思い出したよ。無印さんを、好きになりました。素敵。)
さて!!
公演のあとは、握手会でした。
真面目なのはお芝居の時だけです!あとはゆる〜くやります。と公言して、美術だったダンボールを握手台にして🤝たくさんお話ししました。
ほんと、たーくさんはなしてて、予定時間を1時間近くオーバーしてました。ごめんなさい。
だけど、6年ぶりです、10年ぶりです、はじめてです。そんな声を聞けて、いまここに来てくださったことを凄く凄く嬉しく思いました!
楽しい話たくさんできました。
握手会自体、ナナカナのアルバム発売ぶりだから、5年ぶりくらい。すごい。
なんだか楽しかったから、また東京でも、やろう。笑
でも、ほんとうに、
話をするときに、手を握るって凄く良いと思っていて。
芝居のはなしをするとき、本心で本当の気持ちに触れて話をしたいとき、わたしは相手の手を握って話をすることがあります。
お互い隠し事ができない気がして、心で話せる気がして。
握手会の意図とは違うかもしれないけど、触れる、って、凄く通じ合えるような気がするんです。
だから、大切にしたいな、と思いました。
久しぶりだから、と、お手紙を頂いたり、
プレゼントを頂いたりジェンガ貰ったり。笑
本当にありがとう。
想いを持って手紙を書いてくださったり、プレゼントを考えてくださったり、
リアルに頂いたものが生活で大活躍してくれたりしています。
お風呂にゆっくり浸かり、身体を癒し、足をほぐし、乾燥から守り、仕事の時間とごはんをくれる。わあお。すみません、頼って生きてるなぁ。
ジェンガはイベントでやりましょう✨(ファンキーなジェンガだよ。手に台を持って、その上にジェンガが君であると言う…鬼畜ジェンガ。)
いつもありがとう。大切にします。
楽しくハードな大阪の旅でした。
集ってくださったあなた
公演を受け取ってくださったあなた
助けてくださったあなた
応援してくれたあなた。
またの機会には逢いたいと思ってくれるあなたにも
絶対逢えますように。
幸せな時間をありがとうございました。
またきっと、行きます。
今度はもっともっと大掛かりに芝居が持って行けたら良いな。
(ひとり芝居の写真集やポストカードを少し持って行ってました。。
可愛い写真が先に無くなるかなと思っていたら、写真集やCD、芝居写真を買っていただけて、なんか、本当に本当に嬉しかった。芝居観てもらえて良かった。無理矢理でも、芝居しに行こうって思えて良かった…)
また絶対、演ります。
まだまだ書きたい気がするんだけど、
とりあえず、大阪ブログはここまで。
たくさんのありがとうを胸に。
ありがとうー!!!
👼